研修講師のこだわりに「わかりやすくて具体的」というモットーがあります。難しいことを誰にでもわかりやすく。抽象的で何となくわかったような気になる話しではなく、すぐに使える、具体的なノウハウ。そういった研修やトレーニングを行う、というこだわりがあります。
先日、知人からこんな話しを聞きました。
その知人は病院に行って、先生にこう言われたそうです。
「この薬をちゃんと毎日飲んでください。」
「わかりました」
「そうすれば3ヶ月で治ります。薬が切れたらちゃんと来て下さいね」
「はい」
・・・で、知人は言われたとおり飲み続けました。しかし、まったく良くならなかったそうです。
「先生、どういうことなんですか?」
「ちゃんと毎日飲みましたか?」
「そりゃあ、まあ、1日や2日くらいは飲まなかったときもあります・・・」
「だからです。」
ちなみに、知人のその薬は、薬を飲むことで血液中のある成分を一定に保ち、病原菌をやっつけるものだそうです。つまり、毎日必ず薬を補充しなければ、血液成分中のその濃度が落ちて、菌に効かないそうなのです。
知人は「ちゃんと毎日飲んで下さい」と言われ、1日2日は良いのだと勝手に解釈してしまったのです。
しかし、それが、こう言われたらどうでしょうか。
「1日も空けることなく毎日飲んで下さいね。ですから、薬が切れる前に来て下さいね。」
人間、そういわれると、切らしてしまうことのほうがイケナイことだと理解できると思います。
「ちゃんと」より「1日も空けることなく」、と教材.comは指導したいと思っています。
教材.comが目指している、「わかりやすく具体的」とはこのような指導なのです。
知人は、そのことを先生ではなく、薬剤師の人に指摘され、ようやく理解できたそうです。それ以来、1日も書かすことなく飲めるような工夫をしたそうです。錠剤を切り分けて、常に飲めるように、財布に入れたり、飲みやすい場所に置いたり、と。
具体的なことを教えてもらえば、やる気が出ます。
やる気こそ、何にも勝る成長力だと思います。
やる気の出る、教え方。
わかったー!とすっきりすることで、前進する源になる、教え方。
教材.comは、そんなこだわりを大切にして研修講師をしています。
2005年12月12日