前回にひきつづき 「超五感プレゼン〜スタースイート 8 Impress〜(以下「超五感プレゼン」)は、パワーポイントと高い互換性が保たれたソフトです。
そして、その違いを理解していますと、より使いこなすことができます。
今回は、実際にツールとして使っていくための小技集です。
●複製移動は設定変更で対応
パワーポイントを使いこなしている人は、この2つはとても気になるところかと思います。複製移動とフォントの拡大です。
パワーポイントですと、オートシェイプを【Ctrl】ドラッグしますと、複製できます。同じ図形を増やしたいときに便利ですよね。「超五感プレゼン」でも勿論使えます。ただ、標準では設定がされていませんので、【ツール】→【オプション】を選び、StarSuite Impress内の「移動させるときコピー」をチェックして下さい。そうすると、【Ctrl】ドラッグがきくようになります。
なお、【Ctrl】+【Shift】+【<】(もしくは+【>】)で選択した文字の拡大縮小は対応していないようです。ただ、それはメニューからでも当然可能ですので、まったく問題ないでしょう。
●背景画像の設定
パワーポイントではスライド上を右クリックして簡単に背景画像を変更できます。もちろん「超五感プレゼン」でも可能です。【右クリック】→【スライド】→【ページ設定】で、【背景】タブを選び、【ビットマップ】を選ぶと可能です。しかし、そこでは登録された画像のみが選択できる仕様になっています。
背景に画像を設定するには、あらかじめ【書式】→【表面】を選び、【ビットマップ】タブ内の【追加】をクリックし、画像を登録しておきましょう。そうすれば、前述のページ設定で画像が選択可能になります。
ですから、背景にグラデーションをかけたいときも、同様にしてまずは新規グラデーションを登録してから、選択することになります。
●その他、用語の呼び方や注意点など
以下にパワーポイントでよく使う用語についての対応を記します。参考にして下さい。
・オートシェイプ → シェイプ、もしくは図形(図形全般をオブジェクトと言う)
・パターン → ハッチング
・テクスチャ、図 → ビットマップ(同一画面設定可能)
・スライドマスタ → マスターページ(デザインテンプレート)
・ワードアート → フォントワーク
・クリップアート → 図(ギャラリー)
なお、アニメーション設定、スライド、テキストボックスなどは同じ呼び名なので、違和感無く操作できます。これほどまでにパワーポイント互換にこだわった「超五感プレゼン」、その名前の五感には、「互換」も込められているそうです(2005年9月13日日経BP記事より)。
しかし、パワーポイントと完全に互換性があるかというと、やはりそれは現状難しいと言えます。私が経験したトラブルとしては、ごく一部のオートシェイプで形が崩れる、「超五感プレゼン」で作りPPT形式で保存したファイルをパワーポイントで開くと、フォントが一部置き換わってしまう、などです。
これらは見つけ次第、おってレポートします。
しかし、それ以上に、1つのプレゼンテーションソフトとして、非常に完成度の高いソフト、それが「超五感プレゼン」だと思いました。
●まとめ
「超五感プレゼン」は低価格で完成度の高いプレゼンテーションソフトです。「超五感プレゼン」を社内で統一のプレゼンテーションソフトにして、社外に配布するときはPDFにしてしまうなど割り切れば、巨額のコストダウンが可能になる、そんな可能性を秘めた完成度の高いプレゼンテーションソフトです。元になったと言われる無料のオフィスソフトOpenOffice2.0よりはるかに完成度が上がっていて、まったく別物のソフトになっています。ぜひ、みなさんも使ってみてください。
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2005年12月19日 プレゼンテーションソフトのレビュー記事執筆
2005年12月28日 パワーポイントのライバル出現!
2005年12月28日 プレゼンテーションソフトのニューカマー(1)
2005年12月29日 「超五感プレゼン」試用レポート(2)
2005年12月30日 「超五感プレゼン」試用レポート(3)
2005年12月30日